ニクいあの子、ニキビの正体は?!
[2019.10.09]
皆さまこんにちは!皮膚科の尹です。
今回から皮膚のちょっとした豆知識・お役立ち情報などお届けできたらなと思います。
それではいきます! 今回のテーマはずばりニキビです.
-ニキビはどうやってできるの?
皆さんの皮膚にはアクネ菌という菌が住んでいます。この菌、菌は菌ですが常在菌なので、それだけで悪さをするものではありません。酸素がない場所を好むので、普段は毛穴の奥のほうでひっそり暮らしています。
しかし! 何らかの原因で毛穴が詰まると、皮脂がスムーズに毛穴の外に排出されず、溜まった皮脂がだんだんと酸化されていきます。おとなしかったアクネ菌はこの酸化した皮脂をエサにしてどんどん増殖していき、皮脂を分解し遊離脂肪酸にしてしまします。
この遊離脂肪酸が毛穴に炎症を起こしてしまうんですね~。
ここで、増えすぎたアクネ菌を退治しようと白血球が増えアクネ菌を攻撃しますが、この時に活性酸素が発生します。
アクネ菌を退治してくれるのはありがたいですが、この活性酸素もまた、毛穴の炎症を起こしてしまいます。
このように炎症がすすむと赤いニキビ、膿をもったニキビとなっていき、やがて周囲の組織にまで炎症が広がると瘢痕として残ってしまうんですね。
というわけでニキビができる原因としては次の2点がポイントとなります。
① 毛穴がふさがる
② 皮脂の分泌が増える
毛穴がふさがってしまう原因としては…… 加齢でターンオーバーが上手くいかなくなる、毛穴を詰まらせる化粧品の使用、過剰な皮膚への刺激で角質が固くなってしまうなど。。
皮脂の分泌が増えるのは……思春期で男性ホルモンが増える、ストレス、生理前などがあります。
これらのことを踏まえてニキビ治療をしていくわけなのですが、長くなってきたので次回に続きます!!